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【スマホ対応防災講座】-日本に住む人のための防災知識① 避難所って何?避難場所との違いをわかりやすく

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 ※本記事にはアフィリエイト広告(PR)が含まれます。備えの参考になる商品やサービスを、防災士としての視点で紹介しています PR:「防災士」は役に立たない資格?防災士資格を“資産”に変えるロードマップ 🚀 初めての方へ: はじめてこのブログに来た方向けの総合案内 「家族を守れるのか?」   その心配と 向き合う勇気を生むのは ──知識だけ。   怖いと思う気持ちから、 家族だけの“知恵”が生まれる。   その一歩を、私たちが助けます。   ── みのる防災 今回のテーマ! 日本に住む人のための防災知識① 避難所って何?避難場所との違いをわかりやすく 🔷 はじめに 日本は地震・台風・豪雨が多い国です。 そのため、**避難所(ひなんじょ)**について知ることは、日常の防災としてとても重要です。 特に海外から来た方は、 「Shelter と Refuge area の違いがわからない」 という声が多く、誤解されやすいポイントでもあります。 そこで今回は、 避難所と避難場所の違いを、はじめての方にもわかりやすく解説 します。 1.避難所とは? 避難所とは、 災害で自宅に住めなくなった場合に生活できる場所 です。 ▼ どんな場所? 学校(体育館) 公民館 市民センター 一部の市役所 ▼ 避難所でできること 安全の確保 食事・水の提供 毛布や簡易ベッドの配布 情報提供 数日〜数週間の生活 日本では震災や豪雨で“家に戻れない人”が発生しやすいため、 避難所は 「生活の場」 として機能します。 2.避難場所とは? 避難場所は、 災害直後に命を守るために向かう場所 です。 ▼ 例 学校の校庭 公園 広い広場 山や高台(津波時) 避難場所はあくまで “一次避難”。 水・食料・寝る場所などは基本的にありません。 3.海外の避難システムとの大きな違い 多くの国では「Shelter=一時避難場所」であり、 数日生活する前提ではありません。 しかし、日本では… ✔ 命を守るのが「避難場所」 ✔ 生活を守るのが「避難所」 と、役割が完全に分かれています。 この違いを知らないまま災害が起きると、 「どこへ行けばいいの?」と迷う原因になります。 4.まず最初にやるべきこと 日本で暮らす人は、次...

ニュージーランド:自然災害リスクの最前線から学ぶ「レジリエンス国家」の教訓

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  日本の防災と海外の防災との比較ブログ!防災士、消防設備士、消防団員、 そして社会人大学院履修科目生として 知見を活かしながら防災の知恵を配信します 今回のテーマ! vision 「家族を守れるのか?」   その心配と 向き合う勇気を生むのは ──知識だけ。   怖いと思う気持ちから、 家族だけの“知恵”が生まれる。   その一歩を、私たちが助けます。   ── みのる防災 みのる防災 提供 今回のテーマ! ニュージーランド:自然災害リスクの最前線から学ぶ「レジリエンス国家」の教訓 (1)リスク/背景(2)制度・政策(3)実践・事例(4)日本への示唆・まとめ 1.自然災害リスクと地理的背景 ニュージーランドは、まさに「災害多発国」のひとつです。 NZは2つのプレート、インド‑オーストラリアプレートと太平洋プレートの境界に位置しており、地震・活断層・津波・火山・地滑りなど複数のハザードを抱えています。  Home | Te Waihanga +2 civildefence.govt.nz +2 地震発生頻度も高く、年間で数千〜数万回の微震を計測し、体感できる規模の地震も多く発生しています。  civildefence.govt.nz +1 たとえば、南島では2016年のカイコウラ地震(M 7.8)など、複数の活断層が同時に破壊される「複雑な地震」も発生しています。  ウィキペディア 洪水・土砂崩れ・暴風・津波といった気象・水害リスクも顕著であり、気候変動との因果も議論されています。  dpmc.govt.nz +1 このように、ハザードの「種類」「発生頻度」「複合性」のいずれもが高く、防災・減災・レジリエンスづくりの格好の「実験場」と言えます。 2.制度・政策=“レジリエンスに舵を切る” 災害多発国であるニュージーランドは、「被災してから対応」ではなく「発生前の備えと制度構築」に力を入れてきました。以下がその代表的な内容です: ■ 国土防災戦略 National Disaster Resilience Strategy(NDRS)は、2019〜2029年の10年間をターゲットとし、国民・地域・民間・公共部門を巻き込んだ「災害に強いニュージー...

オランダの防災──“水と共生”する国の知恵を学ぼう

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  日本の防災と海外の防災との比較ブログ!防災士、消防設備士、消防団員、 そして社会人大学院履修科目生として 知見を活かしながら防災の知恵を配信します 今回のテーマ! 提供 みのる防災 missionとvision 72時間を超える備え=SRT(Self-Reliance Time) このブログの価値とは? 「防災って大事だと分かってる。でも正直、めんどくさい…」 今回のテーマ! オランダの防災──“水と共生”する国の知恵を学ぼう 今回は “ 海外 防災 取り組み ” の観点から、 オランダの防災(特に洪水・治水) に焦点を当ててみたいと思います。 「海外 防災 グッズ」や「防災 海外事例」といったサジェストキーワードにも興味を持っている方にとって、オランダの事例は有益な示唆を与えてくれるでしょう。 本稿では、オランダの地理・災害リスク、主要な防災・治水政策、都市レベルの工夫、そして日本との比較を通じた“学び”を提示します。 災害が起きたとき、人や社会がどのように対応するか──。 このテーマをもとに、今回は「海外 防災 取り組み」の代表格であるオランダを取り上げます。 オランダは「水と闘い、水と共に生きる国」として知られています。 その防災システムや都市設計には、日本をはじめ世界が学ぶべき知恵が詰まっています。 1.オランダという国の災害リスク背景 国土と水害リスク 国土の3分の1〜4分の1が海面より低い。 ライン川・マース川などが形成するデルタ地帯では洪水・高潮リスクが常に存在。 1953年の「北海大洪水」で約2,000人が犠牲となり、国家防災の転機となった。 気候変動と新たなリスク 海面上昇や豪雨強化など、気候変動が新たな脅威に。 これに対応するため、国家レベルで「気候変動適応政策」が進められています。 2.オランダの防災・治水の取り組み デルタ・プログラム(Delta Programme) 洪水安全・淡水確保・空間適応の3本柱。 「死亡確率1/100,000」など、定量的な安全基準を設定。 法制度(デルタ法)により、毎年更新される国家計画として継続。 デルタワークス(Delta Works) ダム・防潮ゲート・堤防を組み合わせた国家的インフラ群。 ...

日本時間で昨夜 22:59 頃!M6.9フィリピン・セブ沖地震と南海トラフ ― 同じプレートでも違う顔を持つ地震

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 今回のテーマ! 提供 みのる防災 missionとvision 72時間を超える備え=SRT(Self-Reliance Time) このブログの価値とは? 「防災って大事だと分かってる。でも正直、めんどくさい…」 本日のテーマ! M6.9フィリピン・セブ沖地震と南海トラフ ― 同じプレートでも違う顔を持つ地震 1. 共通するプレート構造 今回フィリピン・セブ島沖で発生したマグニチュード6.9の地震と、日本で将来が危惧されている南海トラフ巨大地震。これらは一見「遠く離れた別の現象」に見えますが、実は同じプレートの動きが関係しています。 日本の南海トラフ :フィリピン海プレートが、日本列島を乗せるユーラシアプレートの下に沈み込む境界。 フィリピン :同じフィリピン海プレートが、西側に広がるスンダプレート(ユーラシアプレートの一部)に押し込まれている。 つまり、どちらも「フィリピン海プレートとユーラシアプレートのせめぎ合い」という同じ構図にあるのです。プレートという“巨大な板”が大地震を生む基本原理は共通しています。 2. 違い ― 境界型と内部断層型 ただし、今回のセブ沖地震と南海トラフ巨大地震では、起きる仕組みが大きく異なります。 南海トラフ地震(日本)  → プレート境界型(沈み込み型)。震源は海底深く、M8〜9クラス。大津波を伴う典型的な「海溝型地震」。 セブ沖地震(フィリピン)  → プレート境界からやや離れた「フィリピン移動帯」内部の断層が動いたケース。震源はごく浅く、都市直下に近い揺れ。M6.9という規模ながら建物崩壊や死者70人以上の甚大な被害に。 共通しているのは「プレートの運動が背景にある」という点ですが、その現れ方は違います。 南海トラフは プレート同士が正面衝突する“境界の歪み” 。 セブ沖は プレートの内部にたまった“ひび割れの解放” 。 3. 力学的な“つながり”はあるのか? ここで多くの人が気になるのは「フィリピンで大きな地震が起きると、日本の南海トラフに影響するのか?」という点でしょう。 結論から言えば、 直接的に連動することはほぼありません 。 フィリピン海プレートは確かに一枚の巨大な板のようにつながっていますが、応力(プレートにかかる力)は局所ごとに区切られてお...